1987年に石原裕次郎さんが他界された後は、「石原プロモーション」の二代目社長に就任しつつ、俳優としても、数多くの作品に出演されてきた、渡哲也(わたり てつや)さん。今回は、そんな渡さんの、デビューからの出演作品を画像を交えてご紹介します。

「渡哲也と小林専務(コマサ)の石原裕次郎に対する各々の思いとは?」からの続き

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出演作品(映画)

それでは、ここで、渡さんのデビューからの主な出演作品をご紹介しましょう。

映画では、

1965年「あばれ騎士道」
     「青春の裁き」
     「真紅な海が呼んでるぜ」
     「星と俺とできめたんだ」
     「泣かせるぜ」
     「拳銃無宿 脱獄のブルース」
     「赤い谷間の決斗」


「赤い谷間の決斗」より。石原裕次郎さんと渡さん。

1966年「東京流れ者」
     「赤いグラス」
     「逢いたくて逢いたくて」
     「骨まで愛して」
     「あなたの命」
     「愛と死の記録」
     「白鳥」
     「続・東京流れ者 海は真っ赤な恋の色」
     「嵐を呼ぶ男」


「愛と死の記録」より。渡さんと吉永小百合さん。

1967年「青春の海」
     「夢は夜ひら」
     「星よ嘆くな」
     「陽のあたる坂道」
     「燃える雲」
     「反逆」
     「錆びたペンダント」
     「紅の流れ星」
     「君は恋人」
     「東京市街戦」


「陽のあたる坂道」より。十朱幸代さんと渡さん。

1968年「無頼より 大幹部」
     「男の掟」
     「大幹部 無頼」
     「わが命の唄 艶歌」
     「無頼非情」
     「だれの椅子?」
     「あゝひめゆりの塔」
     「東シナ海」
     「無頼 人斬り五郎」
     「燃える大陸」
     「無頼 黒匕首」


「燃える大陸」より。(左から)渡さん、久万里由香さん、松原智恵子さん。

1969年「花ひらく娘たち」
     「地獄の破門状」
     「野獣を消せ」
     「無頼 殺せ」
     「やくざ渡り鳥 悪党稼業」 
     「前科 仮釈放」
     「博徒無情」
     「前科 ドス嵐」
     「大幹部 殴り込み」
     「荒い海 真珠舎」
     「昭和やくざ系図 長崎の顔」
     「やくざ番外地 抹殺」
     「嵐の勇者たち」

1970年「やくざの横顔」
     「富士山頂」
     「斬り込み」
     「スパルタ教育 くたばれ親父」
     「大幹部 ケリをつけろ」
     「新宿アウトロー ぶっ飛ばせ」


「新宿アウトロー ぶっ飛ばせ」より。原田芳雄さん(左)と渡さん(右)。

1971年「関東流れ者」
     「甦える大地」
     「関東幹部会」
     「暁の挑戦」
     「関東破門状」
     「さらば掟」


「関東流れ者」より。右端が渡さん。

1972年「追いつめる」
     「剣と花」
     「人生劇場 青春篇 愛欲篇 残侠篇」
1973年「反逆の報酬」
     「花と龍 青雲篇 愛憎篇 怒濤篇」
     「コキブリ刑事」
     「人間革命」
     「野良犬」
     「日本侠花伝 第一部野あざみ 第二部青い牡丹」
     「ザ・ゴキブリ」


「花と龍」より。田宮二郎さん(左)と渡さん(右)。

1975年「仁義の墓場」
1976年「続人間革命」
     「やくざの墓場 くちなしの花」
1986年「時計 Aiue I’Hiver」  
1992年「三国志 第一部 英雄たちの夜明け」  
1993年「三国志 長江燃ゆ!」
     「港」

1994年「螢の光」 
1996年「わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語」
1997年「誘拐」
1998年「時雨の記」
2000年「長崎ぶらぶら節 長崎ぶらぶら節」
2001年「BROTHER オフィス北野」
2002年「修羅の群れ 第3部 完結編 大抗争列島!!」
2004年「レディ・ジョーカー」


「時雨の記」より。吉永さゆりさん渡さん。

出演作品(テレビドラマ)

テレビドラマでは、

1969年「あいつの季節」
1970年「水戸黄門」 第1部 第25話
1971年「あまくちからくち」
     「大忠臣蔵」
     「清水次郎長」第4話


「あまくちからくち」より。(左から)渡瀬恒彦さん、十朱幸代さん、渡さん。

1972年「忍法かげろう斬り」 ※病のため途中降板、代役は実弟の渡瀬恒彦
1973年「荒野の用心棒」
1974年 NHK大河ドラマ「勝海舟」※病のため途中降板、代役は松方弘樹
1976年「大都会シリーズ」
1978年「浮浪雲」


「浮浪雲」より。桃井かおりさんと渡さん。

1979年「西部警察シリーズ」
1984年「私鉄沿線97分署」
1985年「ただいま絶好調!」
1986年「太陽にほえろ!シリーズ」
1987年「東芝日曜劇場 待っていたんだ 〜ボランティアより〜」
     「東芝日曜劇場 蒸発」


「太陽にほえろ」より。渡さん(左)と西山浩司さん(右)。

1988年「年末時代劇スペシャル 五稜郭」
1989年「ゴリラ・警視庁捜査第8班」
1990年「月曜ドラマスペシャル・春の特別企画 第1弾総合商社」
     「渡哲也主演 大型時代劇スペシャル 四匹の用心棒」
     「大激闘! 四匹の用心棒」


「ゴリラ・警視庁捜査第8班」より。(左から)谷川竜さん、渡さん、舘ひろしさん。

1991年「素浪人無頼旅」
1992年「四匹の用心棒」
1992年「渡哲也本格復帰記念スペシャルドラマ 生命燃ゆ」
     「愛しの刑事」


「渡哲也本格復帰記念スペシャルドラマ 生命燃ゆ」より。十朱幸代さんと渡さん。

1993年「四匹の用心棒V かかし半兵衛無頼旅」
     「代表取締役刑事」
1994年「麻酔」
1995年「夏の一族」
1996年 NHK大河ドラマ「秀吉」
1997年「感動ドラマスペシャル 川の見える病院から」
     「土曜ワイド劇場二十周年特別企画 捜査検事・千草泰輔」


「秀吉」より。

1998年「風になれ鳥になれ」
     「新選組血風録」
1999年「怒る男 わらう女」
2000年「特別企画 橋田寿賀子2000年ドラマスペシャル 想いでかくれんぼ」
2001年「明治生命120周年スペシャルドラマ 夏休みのサンタさん」
     「二夜連続スペシャルドラマ 反乱のボヤージュ」
     「渡哲也サスペンス 絆」


「風になれ鳥になれ」より。渡さん(左)と坂上二郎さん(右)。

2002年「月曜ミステリー劇場 スクープ」
2003年「マルサ!!東京国税局査察部」
2004年「西部警察 SPECIAL」
     「弟」
2005年倉本聰ドラマスペシャル 祇園囃子」
     「熟年離婚」
      NHK大河ドラマ「義経」


「熟年離婚」より。(左から)松坂慶子さん、徳重聡さん、片瀬那奈さん、渡さん。

2006年「橋田壽賀子ドラマスペシャル 夫婦」
     「家族〜妻の不在・夫の存在〜」
2007年「新春ドラマスペシャル マグロ」
     「新マチベン 〜オトナの出番〜」
     「おいしいごはん 鎌倉・春日井米店」


「新マチベン 〜オトナの出番〜」より。

2008年「テレビ朝日開局50周年ドラマ 氷の華」
     「テレビ朝日開局50周年記念番組・平成20年度文化庁芸術祭 告知せず」
2009年「相棒シリーズ」season 7 第10話
     「華麗なるスパイ」
     「橋田壽賀子ドラマスペシャル 結婚」
     「坂の上の雲」


「相棒シリーズ」より。(左から)渡さん、及川光博さん、水谷豊さん。

2011年「ランナウェイ〜愛する君のために」
2011年「相棒シリーズ」season 10 第2話
2012年「年末ドラマスペシャル 帰郷」
     「知られざる幕末の志士 山田顕義物語」
     「日中国交正常化40周年特別番組 強行帰国〜忘れ去られた花嫁たち〜」
     「金曜プレステージ特別企画 悪党」
2013年「35歳の高校生」
     「月曜ゴールデン 十津川警部シリーズ50」


「35歳の高校生」より。渡さんと米倉涼子さん。

ほか、数多くの作品に出演されています。

石原プロの社長として

ところで、渡さんは、1987年7月17日、「石原プロモーション」社長の石原裕次郎さんが他界された後、同年10月には、「石原プロモーション」二代目社長に就任されているのですが、

1989年には、社長となって初の「石原プロモーション」制作作品となる、「ゴリラ・警視庁捜査第8班」の撮影をスタート。

ただ、この第5話を撮影中、渡さんは、ヘリから降りて全力失踪するシーンで、ヘリから着地した時、左足に激痛が走ったにもかかわらず、

ただの捻挫だろう

と、痛みをこらえて撮影を続行したそうで、

その後も痛みが引かなかったことから、翌日、病院で診察を受けると、「腓腹筋断裂」で全治1ヶ月の重傷との診断。

(ヘリから着陸した際に、腓腹筋を捻挫したようですが、その後、撮影を続行したことで悪化し、腓腹筋が断裂してしまったようです)


「ゴリラ・警視庁捜査第8班」より。
(左から)神田正輝さん、渡さん、舘ひろしさん、谷川竜太郎さん。

それでも、渡さんは、

アクションと怪我は紙一重、やるっきゃありません。

と、報道陣の前で撮影続行を宣言されると、実際に撮影を続けられたのですが、

この時の怪我が原因で後遺症が残ってしまい、現在も足をひきずって歩いておられます。

(しかも、翌年の1990年には、時代劇スペシャル「大激闘! 四匹の用心棒」で、足をひきずって歩く主人公「かかしの半兵衛」こと金子半兵衛役を演じられています)

マグロ

また、渡さんは、2006年、テレビドラマ「マグロ」に出演されているのですが、劇中、マグロを釣るシーンでは、本当にマグロを釣り上げられていたそうです。

渡さんは、ロケ開始の2006年9月から、

腕1本で180キロ以上のマグロを釣る

と、伝統漁法にこだわり、好機を待っていたそうで、

ついには、全長2メートル、腹回り1.2メートルの特大マグロを釣り上げられたというのです。


「マグロ」より。

ちなみに、このマグロ、内蔵を取り除いても200キロあったそうで、競り(せり)では、1キロ5500円の110万円で落札されたとのことでした。

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「紫綬褒章」「旭日小綬章」を受章

こうして、何事にも本気でぶつかってこられた渡さんは、2005年には「紫綬褒章」、2013年には「旭日小綬章」を受章されているのですが、

渡さんは、

私ごときに、思っていなかったこのような栄誉を賜り、驚きと同時に光栄なことだと思っております

これもひとえにお力添え下さった皆さまのおかげであり、感謝申し上げます

と、やはり、渡さんらしいコメントを発表されていました♪

「渡哲也は西部警察2003撮影中の人身事故で土下座謝罪していた!」に続く

https://www.youtube.com/watch?v=uHWh0iUYDvY

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