1974年、19歳の時、NHK連続テレビ小説「鳩子の海」でテレビドラマデビューして以来、女優業を休止される1990年代まで、数多くのテレビドラマや映画に出演し、妖艶でありながら品のある演技で高い評価を得た、池波志乃(いけなみ しの)さん。今回は、そんな池波さんの出演作品を画像を交えてご紹介します。

「池波志乃の若い頃は朝ドラ「鳩子の海で」でデビューしていた!」からの続き

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出演作品(映画)

それではここで、池波さんのデビューからの主な出演作品をご紹介しましょう。

映画では、

1974年「沖田総司」
1975年「昭和枯れすすき」
1977年「ワニと鸚鵡とおっとせい」
1979年「白く濡れた夏」
1981年「ええじゃないか」


「白く濡れた夏」より。池波さんと五代高之さん。

1982年「ウィークエンド・シャッフル」
1983年「丑三つの村」
1984年「湾岸道路」
1985年「きみが輝くとき」
1986年「離婚しない女」


「ウィークエンド・シャッフル」より。(左から)池波さん、秋川リサさん、渡辺えり子さん、泉谷しげるさん。


「丑三つの村」より。池波さんと古尾谷雅人さん。

1987年「おれは男だ!」
1988年「恋子の毎日」
1989年「はぐれ刑事純情派」
1991年「ペンタの空」
1992年「一杯のかけそば」

出演作品(テレビドラマ)

テレビドラマでは、

1975年 水曜劇場「寺内貫太郎一家2」
1976年 花王 愛の劇場「浮雲」
1977年「花のながれ」
1978年「西遊記」第8話
1979年「誰かが見ている」


「寺内貫太郎一家2」より。(左から)樹木希林さん、加藤治子さん、池波さん。

1980年「噂の刑事トミーとマツ」第43話
1981年「ひまわりの歌」
1982年「松本清張の『書道教授』」
1983年「おりんさん」
1984年「特捜最前線」第356話
1986年 火曜サスペンス劇場「博多長崎殺人行」


「松本清張の『書道教授』」より。池波さんと井上昭文さん。

1987年「松本清張の地方紙を買う女」
1988年「下町の空は茜色」
1989年 心霊ドラマスペシャル「魔性の女」
1990年「テニス少女夢伝説!愛と響子」
1991年「鬼平犯科帳 第2シリーズ」第7話
1992年「家政婦は見た!10」
1995年「夫婦善哉」


「鬼平犯科帳」第2シリーズより。(左から)三浦浩一さん、池波さん、中村吉右衛門さん。

ほか、テレビドラマでは、土曜ワイド劇場など、主に2時間ドラマやサスペンスものに数多く出演されています。

NHK連続テレビ小説「鳩子の海」で従軍慰安婦役

ところで、池波さんは、1974年、デビュー作のNHK連続テレビ小説「鳩子の海」で、
従軍慰安婦の初音役を演じられているのですが、

一般的に、慰安婦というと、だらしなく品のない女性として演じられることが多い中、池波さんは、役作りでいろいろ調べるうちに、決してそうではない人もいるはずと、あえて、だらしなく見えないようにきちっと演じられたそうです。


「鳩子の海」より。(左から)斉藤こず恵さん、池波さん、夏八木勲さん。

すると、「私は実はあなたと同じ立場だった」という方たちから、

今までそういう慰安婦の役の演技を見ると、水商売上がりだったっていう固定観念の芝居をされてとっても悲しかった

勝手に堕ちていった女みたいな描き方、芝居をされるのがとっても嫌で、それをあなたがああいうふうにきちっとやってくれて、本当に救われた思いです

などといった、匿名の手紙がたくさん届いたそうで、

このことに、池波さんはとてもびっくりしたと同時に、「芝居はパターンに捕らわれてやっちゃいけないんだ」と考えさせられたそうです。

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NHK大河ドラマ「いだてん」で20年ぶりに女優業に復帰

そんな池波さんは、1990年代、急激な体重の減少で健康が優れなくなったことや、素の自分と芝居で演じる人物像とのギャップに悩み、事実上、芸能活動を休止されていたのですが、

2019年、NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」で、約20年ぶりに女優業に復帰されています。

というのも、池波さん演じる美濃部りんは、自身の祖父である古今亭志ん生さんの奥さん、つまり、実の祖母であることと、古今亭志ん生さんを演じるのがビートたけしさんであることから、たけしさんと共演できるから、というのがその理由だったそうで、

池波さんをよく知る関係者によると、今回の女優業復帰にあたり、池波さんがご主人の中尾彬さんにお伺いを立てたところ、中尾さんは、これまで懸命に自分を支えてくれた池波さんに感謝の気持ちがあり、マフラーをいつも以上にねじって復帰を承諾されたとのことでした(笑)

ちなみに、2013年頃から始めた「終活」がほぼ完了し、一区切りついたことなども、女優業復帰の後押しとなったそうですが、この復帰は、ちょうど色んなことが揃ったタイミングだったようです。

「池波志乃と中尾彬は結婚40年もおしどり夫婦!その秘訣とは?」に続く

「いだてん」より。

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