エンジニアになるつもりが、あれよあれよと、モデル、俳優となられ、1981年、25歳の時には、テレビドラマ「ザ・ハングマン」で、主人公のハングマン9号に抜擢され、ブレイクされた、名高達男(なだか たつお)さん。同年、「アリナミンA」のCMでは恵まれた体格を披露し、その肉体美も話題となるのですが・・・1986年、挙式1ヶ月前に突如婚約破棄をされたことで、大きくイメージダウンしてしまいます。


Sponsored Link

本名は?身長は?出身は?

名高さんは、1951年2月9日生まれ、
京都府京都市伏見区のご出身、

身長183センチ、
体重73キロ、

血液型はA型、

学歴は、
金沢工業大学機械工学科卒業、

特技は、
スキューバダイビング、野球、釣り、

本名は、
名高達夫(読み方同じ)、

芸名は、もともと、「名高達朗」で、
1980年に「名高達郎」
1994年に「名高達男」と改名されています。

モデルにスカウトされる

名高さんは、お父さんが京都で鉄工所を営んでいたことから、
将来はエンジニアになろうと、高校卒業後は、
高専を経て、金沢工業大学に進学されます。

そして、大学卒業後は、全国の鉄工所を回り、
5年ほど修業する予定になっていたのですが、

もうすぐで大学卒業という頃、
一度だけ京都に戻ろうと、金沢駅に行くと、

そこで、たまたま、サイン会をしていた男性モデルに、

君、モデル?よかったら東京でモデルやらないか?
すぐに稼げるようになるよ。

と、声をかけられたそうで、

名高さんは、モデルには興味がなかったものの、
モデルで得られる収入が、当時の大卒初任給の何倍もある、
ということを聞き、興味が湧いてきたそうで、
とりあえず、その場は名刺をもらって別れられたそうです。

そして、その後、その方が出ているという雑誌を見ると、
いたるところにその方が登場していたそうで、

次第にモデルという仕事に興味が湧き、最終的には、
名高さんは東京に行くことを決意されたのでした。

(それでも、モデルの仕事を一生やっていくつもりはなく、
 2~3年経ったら京都に帰ってエンジニアの仕事に戻ろう、
 と思われていたそうです。)

若い頃はファッションモデルとして活躍

こうして、上京された名高さんは、
そのモデルさんの所属事務所に所属されるのですが、

レッスン料はすべて無料なうえ、住むところのほか、
何から何まで世話をしてもらったそうで、

そんな恵まれた環境の中、「名高達朗」名義で、
モデルとしての活動をスタートされると、
本当に、数ヶ月で、ある程度稼げるようになったそうで、

その後は、CM出演や、ファッションショーと、
活動の場を広げて行かれたのでした。

俳優に転身

そして、2年が経過し、
そろそろ京都に戻ろうかと思われていた頃、

今度はモデルクラブで一緒だった方から、
俳優にスカウトされると、

これには悩んだ。興味はあるんだけど、
ここで役者の道に入ったら人生が180度変わる。
1週間ほど、飯も喉を通らないくらい考えた。

と、悩まれたそうですが、

やはり、悔いは残したくない、との思いから、
俳優になる決断をされたのでした。

(同時に、鉄工所には二度と戻らない、とも決意されたそうです。)

「ザ・ハングマン」でブレイク

こうして、名高さんは、1976年(25歳)、
テレビドラマ「婚約時代」で俳優デビューされると、

1978~1979年「同心部屋御用帳 江戸の旋風IV」
1979年「森村誠一シリーズ / 青春の証明」
     「おやこ刑事」
     「江戸の激斗」

「森村誠一シリーズ / 青春の証明」より。(左から)名高さん、
藤村志保さん、緒形拳さん、有馬稲子さん、ハナ肇さん、多岐川裕美さん。

と、テレビドラマを中心に出演。

そして、1980年に、
芸名を「名高達郎」名義に改名されると、

翌年の1981年には、テレビドラマ「ザ・ハングマン」で、
主人公のハングマン9号(加納 良次役)に抜擢され、

「ザ・ハングマン」より。(左から)加瀬慎一さん、夏樹陽子さん、
植木等さん、山村聰さん、黒沢年男さん、名高さん。

その効果があった(運気が上がった)のか、
ドラマはその後もシリーズ化されるほどの人気を誇り、
名高さんも一躍人気俳優の仲間入りを果たされたのでした。

また、同年には、武田薬品工業「アリナミンA」のCMにも出演され、
マサイ族の戦士とジャンプの回数を競うシーンで、
引き締まった肉体美を披露され、話題となっています。

婚約破棄?妻は?子供は?

ところで、そんな名高さんを「婚約」で、
多く方が検索されているようです。

というのも、名高さんは、元ミス日本の西尾かおるさんと、
1986年3月に婚約されているのですが、

同年9月、結婚式の1ヶ月前に、
突如、名高さんの方から一方的に婚約を破棄され、
(総額2億円の挙式だったとも)

その後の記者会見では、記者の質問に、

「お答えできません」

を連発。

西尾かおるさん

真実が明かされないことから、マスコミの間では、

「西尾さんには別の婚約者がいた?」
「西尾さんの経歴は嘘だった?」

ほか、様々な憶測を呼び、

名高さんは、この婚約破棄以降、
大きなイメージダウンをし、仕事も激減してしまったのでした。

(いまだその理由は語られていません)

ちなみに、名高さんは1994年、
17歳年下の女性(女優の中島ゆたかさんの姪)と結婚され、
息子さんと娘さんを設けられているとのことですが、

情報がないことから、
いずれも一般のお仕事をされているようです。

Sponsored Link

出演作品

それでは、ここで、婚約破棄以降の、
名高さんの出演作品の一部をご紹介しましょう。

テレビドラマでは、

1988年「現代恐怖サスペンス『無邪気な女』」
1989年「海照らし」
1990年「私を海まで流して」
1992年「町奉行日記」
1993年「徳川武芸帳 柳生三代の剣」

1997年「取調室7」
1999年「身辺警護4」
2001年「夫婦漫才」
2002年「真珠夫人」

2004年「オウム対警察 史上最大の作戦」
2006年「ドラマ・コンプレックス『私が私であるために』」
2007年「点と線」
2008年「氷の華」

2009年「ヴォイス~命なき者の声~」
2010年「不毛地帯」
2011年「美しい隣人」
2012年「鍵のかかった部屋」

2013年「ラスト シンデレラ」
2014年「スペシャリスト2」
2015年「釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~」
2017年「やすらぎの郷」

「やすらぎの郷」より。(左から)草刈民代さん、名高さん、
石坂浩二さん、常盤貴子さん。

映画では、

1988年「姐御」
1989年「悲しきヒットマン」
1993年「民暴の帝王」
1994年「ゴト師株式会社II」

1996年「女飼い」
1999年「Nile ナイル」
2000年「新GONIN」
2001年「獅子の血脈」

「姐御」より。
(左から)名高さん、香山美子さん、黒木瞳さん。

2002年「修羅の群れ」
2004年「極道はクリスチャン 修羅の抗争」
2008年「私は貝になりたい」
2010年「相棒 -劇場版II- 警視庁占拠! 特命係の一番長い夜」

2011年「流れる雲よ」
2012年「アウトレイジ ビヨンド」
2014年「無花果の森」
2017年「アウトレイジ 最終章」

「アウトレイジ ビヨンド」より。名高さんと光石研さん。

ほかに出演されています。

さて、いかがでしたでしょうか?

かつては、ハンサムなルックスから、
ヒーロー役を演じられるも、

2012年「アウトレイジ ビヨンド」
2017年「アウトレイジ 最終章」

の北野武監督作品では、小心者で実力が伴わないにもかかわらず、
関東のヤクザ組織「山王会」の三代目会長に祭り上げられてしまうという、
ちょっと情けない組長役を演じられた名高さん。

やはり、婚約破棄の影響は大きかったようで、
この手の役がすっかり板についてしまいましたが、
作品にはこういう役柄も不可欠。

これからも渋い演技で作品を盛り上げていってほしいですね。
応援しています!!

Sponsored Link