「水戸黄門」の格さんや「暴れん坊将軍」の名奉行・大岡忠相役でお馴染みの、横内正(よこうち ただし)さん。今回はそんな横内さんの、ルーツや出演作品をご紹介します。
年齢は?出身は?身長は?本名は?
横内さんは、1941年7月1日生まれ、
(旧満州・大連生まれ)福岡県北九州市育ち、
身長174センチ、
体重75キロ、
靴のサイズは25.5センチ、
血液型はA型、
学歴は、
福岡県立若松高等学校卒業、
趣味は、
500円玉貯金、
特技は、
餃子を早く包むこと、
ちなみに、
横内正は本名です。
幼少期は満州
横内さんは、旧満州・大連で誕生し、幼少期を過ごされているのですが、もともとは、おじいさんが、新天地で一旗あげようと大連に渡り、現地でアメリカの大型バイク、ハーレー・ダビッドソンの販売を始められたのが始まりだったそうで、
ハーレー・ダビッドソン
その後、息子である横内さんのお父さんが(経緯は分かりませんが)バイオリニストとなり、やがては、ダンスホール「カジノ」のオーナー兼バンドマスターになると、
お店には、淡谷のり子さん、東海林(しょうじ)太郎さん、ジャズトランペッターの第一人者だった、南里(なんり)文雄さんほか、当時の人気歌手が出入りし、それはそれは華やかだったとか。
しかし、日本が戦争に負け、旧ソ連軍が大連に侵攻したことで、日本人の暮らしはめちゃくちゃになってしまい、横内さん一家はやむなく日本へ帰国。
(この時、お父さんは、命同様に大事にされていたバイオリンの名器、「ストラディバリウス」をソ連兵に没収されてしまったそうです)
ストラディバリウス
ただ、終戦後の日本には職がなく、お父さんは、キャバレーを回ったり、無声映画の伴奏をして、生計を立てられていたそうで、
そんなお父さんの影響を受けてか、やがて、横内さんは俳優を目指すようになり、1961年、20歳の時、「俳優座」養成所の第13期生となられたのでした。
ちなみに、お兄さんの横内章次さんと弟の横内弘さんは、ジャズのギタリストになったそうで、(ともに既に他界)
横内さんは、
そのルーツはね、やっぱり、(大連の)「カジノ」にある気がするんですよ。
と、語っておられました。
「水戸黄門」の格さんで人気
そして、1964年に、「俳優座」養成所を卒業されると、1965年には、
「陽のあたる坂道」でテレビドラマデビュー。
その後、
1966年「ナショナルゴールデン劇場 / 逃亡」
「NHK劇場 愛のシリーズ / 大市民」
1967年「旅路」
1968年「男はつらいよ」
「旅路」より。日色ともゑさんと横内さん。
と、テレビドラマに出演されると、
1969年、「水戸黄門」で、格さんこと渥美格之進役に抜擢され、一躍、お茶の間の人気者に。(その後、1978年まで格さん役を演じられています)
「水戸黄門」より。
(左から)横内さん、東野英治郎さん、杉良太郎さん。
ちなみに、格さんといえば、「印籠を出す」シーンでおなじみですが、実は、格さんが印籠を出す場面が定着したのは、放送が開始した2年後(3年後説も)だったそうで、
この紋所が目に入らぬか~
横内さんは、その理由について、
印籠を出さない時があって、「なぜ出さない」と(視聴者から)抗議が来て、出すようになった。
と、明かされています。
出演作品(テレビドラマ、映画)
それでは、ここで、横内さんのそのほかの出演作品もご紹介しましょう。
テレビドラマでは、
1974年「度胸時代」
1975年「ここに幸あり」
1976年「江戸を斬るII」第18話
1977年「大江戸捜査網」第277話
1978~1997年「暴れん坊将軍 吉宗評判記~パートVII」
「暴れん坊将軍」より。横内さんと松平健さん。
1979年「大時計の美女 江戸川乱歩の『幽霊塔』」
1980年「土曜ワイド劇場『怨霊!あざ笑う人形』」
1981年「熱中時代」
1982年「天使が消えていく」
1986年「奇妙な同居人」
1987年「田原坂」
「土曜ワイド劇場『怨霊!あざ笑う人形』」より。
(左から)風見章子さん、横内さん、松原智恵子さん。
1988年「京都花見小路殺人事件~舞妓さんは名探偵!」
1989年「京都グルメ旅行殺人事件」
1990年「京都結婚指輪殺人事件」
1992年「風林火山」
1993年「陸中海岸殺人ルート」
1994年「適齢期」
1997~2001年「検視官江夏冬子」
1998年「殺人迷宮課の名警部 連鎖の追跡」
2003年「真実一路」
2007年「銀座高級クラブママ・青山みゆき」
「検視官江夏冬子」より。水島涼太さんと横内さん。
2009年「かりゆし先生ちばる!」
2012年「リーガル・ハイ」第10話
2014年「芙蓉の人~富士山頂の妻」
2015年「十津川警部シリーズ54」
2016年「浦島太郎裁判」
「浦島太郎裁判」より。平田満さんと横内さん。
映画では、
1965年「最後の審判」
1967年「惜春」
1968年「さらば夏の光」
1970年「新・男はつらいよ」
1971年「愛と死」
1974年「小林多喜二」ナレーター
1980年「五番町夕霧楼」
1983年「日本海大海戦 海ゆかば」
1985年「夢千代日記」
2009年「沈まぬ太陽」
「五番町夕霧楼」より。風吹ジュンさんと横内さん。
ほか、数多くの作品に出演されています。
ちなみに、横内さんは、特に、時代劇や2時間ドラマに数多く出演されており、「暴れん坊将軍」では初代・大岡忠相役を、なんと19年間にも渡って、600回以上も演じられたそうです。
「横内正の現在の妻は?2度の不倫離婚に娘の学費支払拒否?」に続く