1973年2月、テレビドラマ「時間ですよ(第3シリーズ)」で女優デビューすると、たちまち、人気アイドルに駆け上った、浅田美代子(あさだ みよこ)さんですが、人気アイドルならではの苦労もあったようです。
「浅田美代子は樹木希林に「時間ですよ」から可愛がられていた!」からの続き
歌が下手でイジメられていた
1973年2月に、国民的人気ドラマ「時間ですよ(第3シリーズ)」に出演すると、たちまち人気を博し、同年4月にリリースした、同ドラマの劇中歌「赤い風船」も大ヒットした浅田さんは、歌番組にも出演していたのですが、
実は、ほかの歌手から
なんであの子が一位なんだ?あんなへたくそが
と、言われ、いじめられていたそうで、
後年、浅田さんが和田アキ子さんの番組にゲスト出演した際、和田さんが、
まぁね。歌ヘタなのに可愛いだけでグングン人気でちゃったんだから周りは面白くないよね
と、実名を交えて話しを振ると、
浅田さんも、
あはは・・ほんとうに
と、認めています。
(ただ、樹木希林さんはじめ、青江三奈さん、美空ひばりさん、森光子さんなど、年配で大御所と言われる女性からは可愛がられていたそうです)
歌手活動に抵抗を感じていた
実際、浅田さん自身も、歌が苦手と自認しており、歌手活動を続けることには抵抗があったそうで、当時、NHKは、歌手として出演するためには局のオーディションに合格する必要があったそうですが、浅田さんは、通常なら1、2回で合格できるところ、4回目でようやく合格できたそうです。
ちなみに、NHKの番組で、このことに対して聞かれた、歌手の石川さゆりさんは、
歌の下手なアイドルを合格させる大人は汚い
こんな下手な子に歌わせるなんてどうかしてるわ
と、言っていたとか。
(とはいえ、石川さんは、はっきり物申す性格なだけで、浅田さんをイジメていた訳ではないようです)
過密スケジュールで疲労困憊し泣いてしまったことも
また、当時、売れっ子のアイドルだった浅田さんは、スケジュールがびっしりで、朝からぶっ通しで5~7本仕事が入っていることも珍しくなく、疲労困憊だったそうで、ある時には、取材で写真撮影されている時、倒れそうになり、泣いてしまったこともあったそうで、
(事務所に戻ると、森光子さんと堺正章さんが食事に誘い、励ましてくれたそうです)
後に、浅田さんは、当時を振り返り、
本当に自分の時間はなかったですね。もう分刻みという感じでした。歌番組も週に5日くらいは、毎日何かの番組がありましたし、ドラマの収録もあったので、収録の途中で抜けて歌番組の生放送に行って、それでまたドラマの収録に帰ってきたりして。
それに当時はアイドル雑誌が多かったんですよ。『月刊明星』だとか『月刊平凡』、『近代映画』とか色々あったので、その取材とかもあって結構大変でした。若かったからできたという感じでした(笑)
と、語っています。