浅丘ルリ子の現在は？デンデラで姥捨て山？やすらぎの郷で石坂浩二と！

若い頃は、日活の看板女優として数多くの映画でヒロインを演じ、３０代になっても寅さんのマドンナ役を演じられた、浅丘ルリ子（あさおかルリこ）さんですが、２０１１年「デンデラ」では、姥捨て山に捨てられた老婆の役、２０１７年「やすらぎの郷」では、老人となった元・国民的人気女優役を見事に演じきっておられます。

「浅丘ルリ子の代表作はリリーの寅さん！新車の中の女ほかドラマは？」からの続き

「デンデラ」で姥捨て山に捨てられた老婆役

浅丘さんは、２０１１年、映画「デンデラ」で主演を務められているのですが、

この物語は、７０歳を過ぎて、「姥捨て山（うばすてやま）」に捨てられ、死んだと思われていた老婆５０人が、実は、過酷な自然の中、集落「デンデラ」を築き、懸命に生き延びていた、というもので、

浅丘さんのほか、倍賞美津子さん、山本陽子さん、草笛光子さん、白川和子さん、山口美也子さん、角替和枝さん、田根楽子さん、赤座美代子さんらが出演し、激しいアクションを披露されています。

「デンデラ」より。

浅丘さんは、製作発表会で、

姥捨山に捨てられた５０人のおばあさんたちが、いろんな工夫をしてみんなで生きようとする物語の面白さにひかれ、引き受けました。

過酷な撮影現場のことを考えると躊躇（ちゅうちょ）する気持ちもあったんですが、このような題材で、しかも主役をやるという機会はなかなかめぐってくることではないので、やらせていただくことにしました。

と、主演を引き受けられた経緯についてコメントされているのですが、

実際、ロケは、冬の寒さが厳しい山形県庄内地方で行われており、２５０００個ものカイロを用意するも、炭が足りずに、隣町の炭まで買い占めるほどの寒さだったそうで、いかに過酷なロケだったかが分かります。

ただ、その一方で、共演者たちとは、うるさいくらいずっとおしゃべりをしていて、とても楽しかったそうで、日本映画界を支えてきた女優たちとの共演は、まさに、映画さながら戦友同士のような関係なのかもしれませんね。

「デンデラ」より。（中央左から）山本陽子さん、浅丘ルリ子さん、倍賞美津子さん、草笛光子さん。

ちなみに、「姥捨て山」といえば、１９８３年、今村昌平監督の「楢山節考（ならやまぶしこう）」が真っ先に思い浮かびますが、実は、「デンデラ」は、今村監督の長男・天願大介（てんがんだいすけ）監督がメガホンを取った衝撃作で、「楢山節考」の後日譚（たん）となっているのです。

ご覧になっていない方は、「楢山節考」「デンデラ」ともに必見です！！

現在は？

ところで、浅丘さんは、２０１６年、久々のテレビドラマとなる、「やすらぎの郷」に出演されているのですが、実は、主演の前夫・石坂浩二さんとは、離婚以来１６年ぶりにこのドラマで再会されたということで、大きな話題となっており、

浅丘さんは、週刊誌の取材に対し、

結婚しているころは、おうちにいつもお客さんを連れてくるのが好きで、共演者やスタッフを本当によく連れてきていました。今でも感謝しているのは、「あなたは仕事を辞めないで、ずっと続けてほしい」といつも言ってくださったこと。

なので、こんなに長い間、仕事をすることができたんです。休みなしで、いい仕事ができて、本当に感謝しています。

私が６０歳のときにお別れして１６年。石坂さんは、いいお顔で演じられています。ドラマは、これからどんどん動きます。よくよくご覧ください。

と、コメントされています。

また、浅丘さんは、２０１７年１２月には、トーク番組「古舘伊知郎ショー」に、「やすらぎの郷」の共演者である、石坂浩二さん、八千草薫さん、加賀まりこさん、ミッキー・カーチスさん、山本圭さんらと出演されているのですが、

「古舘伊知郎ショー」より。（左から）古舘伊知郎さん、ミッキー・カーチスさん、浅丘さん、石坂浩二さん、加賀まりこさん、八千草薫さん、山本圭さん。