小学2年生の時、スカウトされて、児童劇団「劇団 杉の子」に入団すると、小学3年生の時には、「人形の家」で子役デビューしたという、せんだみつおさんですが、芸能活動は小学生までで、中学・高校時代はお芝居とは無縁の生活を送っていたそうです。
「せんだみつおは小3の時に児童劇団「杉の子」にスカウトされていた!」からの続き
中学入学後は劇団を辞め普通の学校生活を送っていた
小学3年生の時、「人形の家」で子役デビューすると、地方巡業もしたという、せんださんは、小学校時代は、ずっと「劇団 杉の子」で子役として活動するほか、雑誌のモデルなどもやっていたそうですが、
中学に入学すると、劇団を辞めて野球部に入部し、高校に入ると、(背を伸ばしたかったため)バスケットボール部に入部するなど、芸能活動とは無縁の、普通の学校生活を送ったそうです。
中学時代は「脱線トリオ」の由利徹のネタに腹を抱えて笑っていた
ちなみに、せんださんが中学生の時、お父さんが白黒テレビを買ってくれたそうですが、
(カラーテレビが出始めて白黒テレビが安くなり、ようやく買ってくれたそうです)
お笑いを見て、最初に笑ったのが、「脱線トリオ」だったそうで、特に、由利徹さんの「カックン」「オシャマンベ、合わせてクッチャン」というネタや、由利さんの釣り竿一本の芝居に、お腹を抱えて笑ったそうです。
「脱線トリオ」より。(左から)南利明さん、由利徹さん、八波むと志さん。
高校時代は堺正章と井上順のやり取りに夢中になっていた
また、俳優では、フランキー堺さん、山城新伍さん、石原裕次郎さん、加山雄三さん、勝新太郎さん、ジェームス・ディーンさん、 スティーブ・マックイーンさん、アラン・ドロンさんに憧れ、歌では、美空ひばりさんの歌全般、坂本九さんの「上を向いて歩こう」、植木等さんの「スーダラ節」が好きだったほか、
高校生の頃、「ザ・タイガース」「ザ・テンプターズ」「ザ・スパイダース」などのグループサウンズブームが到来すると、特に、「ザ・スパイダース」の堺正章さんと井上順さんの軽妙なやり取りに夢中になったそうで、
「ザ・スパイダース」より。(左から)大野克夫さん、加藤充さん、堺正章さん、井上順さん、井上堯之さん、かまやつひろしさん。(後)田邊昭知さん。
せんださんは、この頃のことについて、著書「ナハ」で、
とにかくあの時代は戦後の復興期でカルチャーがものすごい勢いで進んでいったんだよね。テレビ、洗濯機、冷蔵庫の三種の神器はみんな持つようになって、安保闘争でもめて、田中角栄さんが「列島改造論」打ち出して、働け働け働けっ高度経済成長期に入って、
不動産屋がお金持ちになっていって、外国から文化がどんどん入り込んで、ベンチャーズ、ビートルズ、マリリン・モンローだって、放っておいてもカルチャーの波に背中押されるみたいだったの。
いまもテレビで活躍してる大御所たちもみんな経験したんだよね、あの凄まじいカルチャーの流れ。
と、綴っています。
(後年、せんださんが芸能界に入り、その憧れだった芸能人と共演したり、話をしたり、ネタにさせてもらったりした時には、とても不思議な感じがしたそうです)
「せんだみつおは一貫校なのに法政大学を不合格になっていた!」に続く
「ナハ」