人気絶頂だった1973年に寺尾聰さんと結婚し芸能界を引退された、范文雀(はん ぶんじゃく)さんですが、その翌年には早くも離婚し、芸能界に復帰されると、以降、数多くのテレビドラマ、映画、舞台に出演されています。
「范文雀の若い頃は?サインはV!元夫は寺尾聰!子供は?」からの続き
荻島真一と同棲
1974年、たった1年5ヶ月で、
寺尾聰さんと離婚された范文雀さんですが、
その後は芸能界に復帰し、数多くのテレビドラマ、映画、舞台で、
悪女役など個性的な脇役として活躍。
1970年代後半には、テレビドラマ「愛の嵐」で共演された、
俳優の荻島真一(おぎしま しんいち)さんと同棲され、
交際&同棲をオープンにされていたようですが、
結婚には至らず、破局しています。
出演作品(映画、テレビドラマ)
それでは、ここで、
范さんのそのほかの出演作品もご紹介しましょう。
映画では、
1970年「おいろけコミック 不思議な仲間」
「女番長 野良猫ロック」
「サインはV」
「野良猫ロック ワイルド・ジャンボ」
「大幹部 ケリをつけろ」
「喜劇 ドッキリ大逃走」
「野良猫ロック マシンアニマル」
「野良猫ロック ワイルド・ジャンボ」より。(左から)梶芽衣子さん、
夏夕介さん、地井武男さん、范さん、藤竜也さん、前野霜一郎さん。
1971年「花も実もある為五郎」
「喜劇 昨日の敵は今日も敵」
「さらば掟」
「可愛い悪女」
1972年「可愛い悪女 殺しの前にくちづけを」
「可愛い悪女 殺しの前にくちづけを」より。
(左から)森次晃嗣さん、フランキー堺さん、范さん。
1976年「テキヤの石松」
「激突! 若大将」
「新女囚さそり 701号」
1977年「人間の証明」
1979年「ホワイト・ラブ」
1981年「モーニング・ムーンは粗雑に」
1987年「精霊のささやき」
「人間の証明」より。
(左から)范さん、夏八木勲さん、ハナ肇さん。
1990年「マリアの胃袋」
1992年「ザ・中学教師」
1993年「She’s Rain」
1994年「先生あした晴れるかな」
1995年「Love Letter」
1998年「イノセントワールド」
「Love Letter」より。
テレビドラマでは、
1968年「特別機動捜査隊」
1969年「東京バイパス指令」第23話
1970年「あしたからの恋」
1971年「おんな友だち」
1972年「忍法かげろう斬り」
1973年「男と女と」
「忍法かげろう斬り」より。
(左から)渡哲也さん、范さん、太地喜和子さん。
1975年「影同心」
1976~1977年、1981~1982年年「Gメン’75」
1977年 NHK大河ドラマ「花神」
「愛の嵐」
1978年「大都会 PARTII」第40話
1979年「俺たちは天使だ!」第10話
1980年「御宿かわせみ」第9話
「Gメン’75」より。范さんと古尾谷雅人さん。
「俺たちは天使だ!」より。
1981年「結婚したい女」
1982年 NHK銀河テレビ小説「道頓堀川」
1983年「松本清張スペシャル・歯止め」
1984年「暴れん坊将軍II」第73話
1985年「真田太平記」
1986年「となりの女」
1987年「おんなの密書」第4話
「暴れん坊将軍II」より。
1988年「夏樹静子トラベルサスペンス~すれ違った女」
1989年「女優夏木みどりシリーズ2~女友だち同窓会殺人事件」
1990年「予備校ブギ」
1991年「世にも奇妙な物語『仙人』」
1992年「殺人適齢期」
1993年「徳川武芸帳 柳生三代の剣」
「おんなの密書」より。
(左から)川島美津子さん、范さん、古谷一行さん。
「女優夏木みどりシリーズ2~女友だち同窓会殺人事件」より。
篠ひろ子さんと范さん。
1994年「世にも奇妙な物語 『にぎやかな食卓』」
1996年「ちいさな大冒険」
1997年「失業白書」
1998年「熱い絹 異国での連続殺人事件!」
1999年「いちご同盟」
2001年「占有家族」
ほか、数多くの作品に出演されています。
余貴美子と?
ところで、范さんを「余貴美子」で、
多くの人が検索されているようです。
というのも、范さんのお母さんと余さんのお父さんは、
実の姉弟、つまり、范さんと余さんはいとこ同士なのです。
また、范さんのお母さんと余さんのお父さんは、
祖先が中国・広東省鎮平村(現・官坪村)から台湾に移住してきた、
「客家(ハッカ)」(客家語を話す漢民族の人々)だそうで、
余さんは、8歳年上のいとこで、すでに女優として活躍されていた、
范さんに憧れて女優を目指されたそうです。
死因は?
そんな范さんは、1998年頃、
「腋のリンパ節の悪性リンパ腫」との診断を受けられると、
半年間に及ぶ入院治療などで、一旦は小康を得るも、
2002年10月中旬頃には、再び体調が悪化。
同年11月5日、入院中だった東京都内の病院で、
54歳で他界されています。
死因は、「心不全」と発表されたようですが、
本当のところは、「悪性リンパ腫(ガン)による心不全」だったそうです。
さて、いかがでしたでしょうか。
人に決して媚びず、気に入らなければ、大物俳優との共演をも、
辞退することがあったと言われている范さん。
その名が表す「孔雀のような美しさ」と、
常にストイックでプロフェッショナルな姿勢が、
多くの人々を魅了したのかもしれませんね。
早すぎる死が残念でなりませんが、これを機会に、
范さんの作品をご覧になっていはいかがでしょう。
范さんのご冥福をお祈り致します。
https://www.youtube.com/watch?v=hX7I5521YIc