1969年、テレビドラマ「柔道一直線」で主人公・一条直也役に抜擢され、たちまち青春スターとしてブレイクされた、桜木健一(さくらぎ けんいち)さん。このドラマのヒットがきっかけで、1971年には、テレビドラマ「刑事くん」で、主人公の新米刑事役にも起用されるのですが・・・

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年齢は?出身は?身長は?本名は?

桜木さんは、1948年3月26日生まれ、
大阪府大阪市阿倍野区美章園のご出身、

身長165センチ、
体重55キロ、

血液型はB型、

学歴は、
上宮高等学校
⇒近畿大学中退

ちなみに、桜木さんは、当初は、
本名の、宮土尚治(みやつち しょうじ)で活動されていたのですが、

21歳で「柔道一直線」の主役に抜擢されると、芸名をつけようと、
尊敬する高倉健さんの元を訪ね、高倉健の「健」の文字を使いたい旨申し出て、
承諾してもらい、「桜木健一(別名義で櫻木健一)」とされたそうです。

ちなみに、高倉さんには、

「上(苗字)はどうするんだ」

と聞かれ、「桜木で考えている」と答えられると、

「桜かぁ生き物の名前は長生きしねぇな」

と言われたそうです。

「柔道一直線」で大ブレイク

桜木さんは、幼い頃、近所の映画館にこっそり忍び込んで映画を観るうち、
俳優への憧れを持つようになったそうで、小学校3年生の時に、
近所のおばさんの紹介で児童劇団に入団すると、

1960年、12歳の時には、
「次郎長血笑記シリーズ」で映画デビュー、

1965年、高校在学中には、
テレビ時代劇「新選組血風録」第25話「流山」でテレビデビューし、

高校卒業後は、一旦、大学に進学するも、
俳優を目指して上京されると、

1967年「あゝ同期の桜」
1968年「人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊」
     「侠客列伝」
     「あゝ予科練」

1969年「昭和残侠伝 唐獅子仁義」


「昭和残侠伝 唐獅子仁義」より。桜木さんと夏珠美さん。

と、立て続けに映画に出演。

そして、1969年、21歳の時、マネージャーに電話で、
学生服に下駄履きで柔道着を持って大阪市にある天王寺公園まで来るように言われ、
(下駄はなかったので白いスニーカーを履いて)怪訝な面持ちで公園まで行くと、

そこには何人もの人がいて、

決まりだ!明日から東京に来れるか?

と言われ、「柔道一直線」の主人公・一条直也役に抜擢されたのでした。
(そこにいたのは、「柔道一直線」のプロデューサーと監督だったのでした)


「柔道一直線」より。

ちなみに、このドラマは、激しいアクションが売りで、
必殺技「二段投げ」(投げた相手の落下点まで移動し、再び投げるという荒業)では、
迫力を出す為にトランポリンが使われ、

結城真吾に扮する近藤正臣さんは、足でピアノを弾くため、
宙吊りになるなど、様々な工夫をこらしながら撮影されたそうで、


足でピアノを弾く近藤正臣さん(左)と桜木さん。

折りからのスポ根ブームとあいまって、
平均視聴率20%台を記録する大ヒット。

当初は1クール(3ヶ月)のみの放送予定が、
最終的には、2年も放送されるほどのヒットで、

桜木さんも、一躍、青春スターの頂点に駆け上り、
3~4年もの間、ブロマイドの売上も1位を記録。

同作の予告編には、ファンレターの山から桜木さんが飛び出すシーンがあるのですが、
これは、実際に届いた桜木さん宛てのファンレターをそのまま使ったものだったそうで、
桜木さんの人気の凄まじさが伝わってきますね。

(※ブロマイドとは、スターの肖像写真のことで、ブロマイドの売上は、
 当時、芸能人の人気を表すバロメーターとなっていました)

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「刑事くん」で主人公・新米刑事役に起用されるも・・・

そして、1971年には、テレビドラマ「刑事くん」で、「刑事くん」こと、
新米刑事・三神鉄男役に起用され、柔道着からスーツにネクタイ姿へと大変身。

桜木さんいわく、

当時海外で「刑事コロンボ」が大ヒットしていたのを見て、
その現象に目をつけたTBSのプロデューサーが、僕で刑事モノを、
と考えたことがきっかけでした。

ただ、桜木健一で刑事モノじゃ若すぎるから、
刑事のあとに「くん」をつければいいんじゃないかと。
さらにそのためには新米刑事がよいと。

ということで、これまでの刑事ドラマとは一味違う、若い新米刑事が主人公で、
さらには、30分番組という異例のドラマだったそうですが、

作品はあくまで、本格派刑事路線だったそうで、共演者やゲストには、
萩原健一さん、沢田研二さん、仲雅美さん、三浦友和さん、宮内洋さんなど、
青春スターだった桜木さんに見合う、当時の若手スターが続々と出演するほか、

ドラマの中の新人歌手として、森昌子さん、小柳ルミ子さん、
山口百恵さんなども出演されるなど、超豪華なラインナップ。


「刑事くん」より。萩原健一さんと桜木さん。

こうして、ドラマは人気を博し、
桜木さんもイメージチェンジに成功したのですが・・・

やがて、桜木さんは、

今思えば若気の至りなんですが、
何年も新米刑事をやっていていいのかなと。

と、不安が芽生え、それをマネージャーに伝えたところ、

そう思うならお辞めなさい

と、あっさり言われ、1976年には降板。その後は・・・

(第4部からは、星正人さんが主演を務められています)

ちなみに、桜木さんは、後に、当時を振り返り、

特に「刑事くん」に関しては、
新米刑事という一つのひな型は作れたかな、と思います。
そういった意味でも、印象深い作品ですね。

と、語っておられました。

「桜木健一の現在は?妻子は?科捜研!相棒ほか出演ドラマ映画は?歌も?」に続く

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