1975年には、「キャンディーズ」「年下の男の子」が大ヒットを記録し、その後も大人気となった、田中好子(たなか よしこ)さんですが・・・今回は、その後の田中さんの経緯と出演作品を画像を交えてご紹介します。

「田中好子の若い頃は?キャンディーズでセンターも売れなかった?」からの続き

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人気絶頂時にキャンディーズ解散

1975年、5枚目のシングル「年下の男の子」が大ヒットすると、1976年には、9枚目のシングル「春一番」も大ヒットするなど、その後も次々とヒットを飛ばした「キャンディーズ」でしたが、

人気絶頂だった1977年7月17日、日比谷野外音楽堂のコンサートのエンディングで、

伊藤さんが、

私たち、皆さんに、謝らなければならない事があります

と、突然切り出すと、

続いて藤村さんが、

ごめんなさい

そして、田中さんが、

許してください

と、ファンに謝罪し、

私たち、今度の9月で解散します

と、3人は、解散宣言をしたのです。

(この時、伊藤さんが泣きながら叫んだ「普通の女の子に戻りたい!」という言葉がとても有名になりました)

そして、1978年4月4日、「キャンディーズ」は、後楽園球場で5万5千人もの観客が見守る中、「お別れコンサート」を行い、解散したのでした。

弟のために芸能界に復帰

こうして、「キャンディーズ」解散とともに、一旦は芸能界を引退した田中さんですが、1980年7月、萩本欽一さんの「欽ちゃんのどこまでやるの!?」で正式に芸能界に復帰。

実は、田中さんには、「骨肉腫」を患って闘病生活を送っていた、6歳下の弟さんがおり、その弟さんが田中さんの芸能界復帰を強く望まれていたそうで、

そんな時、田中さんは、萩本さんの著書「欽ちゃんつんのめり」を読み、感銘を受けたことから、萩本さんの家を直接訪問。

その際、弟さんのことや芸能界復帰について相談されると、

萩本さんから、

弟さんのために、芸能界でもう一度 一等賞を獲って、弟さんを喜ばせてやろうよ

と、励まされたそうで、

田中さんは、萩本さんの協力により、芸能界復帰を果たしたのでした。


欽ちゃんつんのめり

(ただ、田中さんが復帰を果たした年の翌年1981年、弟さんは、19歳という若さで他界されています。)

「黒い雨」「おしん」「ちゅらさん」

こうして、芸能界に復帰した田中さんは、その後は主に女優として活躍。

1983年には、NHK連続テレビ小説「おしん」でおしん(小林綾子さん)の養女役を好演すると、

1989年には、映画「黒い雨」で、主役・高丸矢須子役を演じ、「日本アカデミー賞」「ブルーリボン賞」「キネマ旬報賞」「毎日映画コンクール」「報知映画賞」などで主演女優賞を受賞するなど各賞を総なめし、演技派女優としての地位を確立。

(この作品では、原爆症の皮膚の変化を表現するため、入浴シーンでヌードも披露されました)


「黒い雨」より。(左から)北村和夫さん、市原悦子さん、田中さん。

その後も、1994年、「家なき子」ではヒロイン・相沢すず(安達祐実さん)の母親役、


「家なき子」より。安達祐実さんと田中さん。

2001年、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」では主役・えりぃ(国仲涼子さん)の母親役と、重要な役どころを演じられました。


「ちゅらさん」より。

(1984年1月には、歌手として、ソロシングル「カボシャール」、ソロアルバム「好子」をリリースされています)

出演作品(映画)

それでは、ここで、田中さんのデビューからの主な出演作品をご紹介しましょう。

映画では、

1980年「土佐の一本釣り」
1982年「ひめゆりの塔」
1983年「真夜中のボクサー」
1985年「夢千代日記」
1987年「おれは男だ!」


「ひめゆりの塔」より。(左から)斉藤とも子さん、栗原小巻さん、田中さん。

1989年「黒い雨」
1992年「ゴジラvsモスラ」
1993年「お墓と離婚」
1994年「さくら」
1995年「サラリーマン専科」


「サラリーマン専科」より。田中さんと三宅裕司さん。

1996年「サラリーマン専科 単身赴任」
1998年「友情 Friendship」
1999年「鉄道員(ぽっぽや)」
2000年「リング0 バースデイ」
2003年「鏡の女たち」


「鉄道員(ぽっぽや)」より。(左から)高倉健さん、小林稔侍さん、田中さん。

2004年「インストール」
2005年「深紅」
2006年「ありがとう」
2007年「0からの風」
2008年「明日への遺言」


「0からの風」より。

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出演作品(テレビドラマ)

テレビドラマでは、

1972年「突撃!ヒューマン!!」
1980年「虹子の冒険」
1981年 NHK大河ドラマ「おんな太閤記」
1982年「幸福の黄色いハンカチ」
1983年 NHK大河ドラマ「徳川家康」


「幸福の黄色いハンカチ」より。菅原文太さんと田中さん。

1984年 NHK朝の連続テレビ小説「心はいつもラムネ色」
1985年「親戚たち」
1986年 森繁久彌シリーズ「おやじのヒゲ」
1987年「銭形平次」
1988年「親の出る幕」


「銭形平次」より。(左から)田中さん、宮崎美子さん、風間杜夫さん。

1989年「優しい報復」
1990年「泥棒に手を出すな!」
1991年「NASA~未来から落ちてきた男~」
1992年「風車の浜吉捕物綴」
1993年「憎しみに微笑んで」


「憎しみに微笑んで」より。(左から)田中さん、津川雅彦さん、保阪尚希さん、柳葉敏郎さん、七瀬なつみさん。

1994~1995年「家なき子」
1995年「離婚したい女たち」
1996年「鳥帰る 故郷の母に会いたい」
1997年「この指とまれ2」
1998年「神様、もう少しだけ」


「神様、もう少しだけ」より。(左から)平田満さん、田中さん、深田恭子さん。

1999年「てっぺん」
2000年「妻たちの戦争」
2001年「プラトニック・セックス」
2002年「天使の歌声 〜小児病棟の奇跡〜」
2003年「神様、何するの」
2004年「忠臣蔵」


「てっぺん」より。保阪尚希さんと田中さん。

2005年「華岡青洲の妻」
2006年「たったひとつの恋」
2007年「私の頭の中の消しゴム」
2008年「正義の味方」
2009年「上地雄輔ひまわり物語〜家族・親友・彼女…誰も知らない素顔初公開!」
2010年「筆談ホステス〜母と娘、愛と感動の25年。届け!わたしの心〜」


「筆談ホステス〜母と娘、愛と感動の25年。届け!わたしの心〜」より。田中さん(左)と北川景子さん(右)。

ほか、数多くの作品に出演されています。

「田中好子の夫は夏目雅子の兄!子供は?死因は?最後のメッセージは?」に続く

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