1960年代、小林旭さんや舟木一夫さんの相手役を務め、日活青春映画で活躍されていた、伊藤るり子(いとう るりこ)さん。今回は、そんな伊藤さんについて、デビューからの出演作品を中心にご紹介します。
年齢は?出身は?身長は?本名は?
伊藤さんは、1947年6月8日生まれ、
山形県のご出身、
本名は、「伊藤 瑠吏子(読み同じ)」、
学歴は、
神奈川県横浜市立鶴見中学校
⇒東宝芸能学校卒業
趣味は、読書、
特技は、バレエで、中学時代には、東京新聞主催の「全国舞踊コンクール」で1位に輝かれているほどの腕前で、東宝芸能学校でもモダンバレエを専攻されていたそうです。
若い頃は小林旭や舟木一夫の相手役
伊藤さんは、1964年、東宝芸能学校卒業後、スカウトされ、「日活」に入社すると、翌年の1965年には、「大日本ハッタリ伝」で映画デビュー。
1966年には、「山のかなたに」でテレビドラマデビューも果たすと、以降、数多くの映画やテレビドラマに出演。
映画では、「さすらいは俺の運命」で小林旭さん、「東京は恋する」で舟木一夫さんの相手役を務められるなど、「日活」の青春映画で活躍し、
テレビドラマでは、「山のかなたに」「雨の中に消えて」「あいつと私」などで松原智恵子さんと共演されました。
「雨の中に消えて」より。(左から)広瀬みささん、松原智恵子さん、伊藤さん。
日活を退社~芸能界を引退
ただ、1960代後半~1970年にかけて、次第に日本映画産業全体が斜陽化したことで、「日活」がロマンポルノに路線を変更すると、伊藤さんは、「日活」を退社し、「コヒナタ企画」に移籍して、活動の場をテレビへと移されているのですが、
その後、いつ頃かは不明ですが、結婚され、1976年頃、芸能界を引退されたようです。
出演作品(映画)
それでは、ここで、伊藤さんの主な出演作品をご紹介しましょう。
映画では、
1965年「大日本ハッタリ伝」
「花咲く乙女たち」
「拳銃野郎」
「さすらいは俺の運命」
「真紅な海が呼んでるぜ」
「東京は恋する」
「血と海」
「東京は恋する」より。伊藤さんと舟木一夫さん。
1966年「河内カルメン」
「鉄火場仁義」
「あなたの命」
「逃亡列車」
1967年「二人の銀座」
「夜霧よ今夜も有難う」
「喜劇 東京の田舎ッぺ」
「爆破3秒前」
「夜霧よ今夜も有難う」より。
1968年「花の恋人たち」
「ザ・スパイダースのバリ島珍道中」
「あゝひめゆりの塔」
1969年「前科 ドス嵐」
「代紋 男で死にたい」
「野蛮人のネクタイ」
1970年「鮮血の記録」
「ハレンチ学園 身体検査の巻」
「花の特攻隊 ああ戦友よ」
「ネオン警察 ジャックの刺青」
1973年「人間革命」
出演作品(テレビドラマ)
テレビドラマでは、
1966年「山のかなたに」
「雨の中に消えて」
1967年「あいつと私」
「青春」
「ある日私は」
「ある日私は」より。伊藤さん(左)と松原智恵子さん(右)。
1968年「若草物語」
「日産スター劇場 / はじめまして」
「夜のグランド劇場 / 一番星」
「かみなり三代」
「若い川の流れ」
「若草物語」より。(左から)伊藤さん、山本陽子さん、川口晶さん、芦川いづみさん。
1969年「颱風とざくろ」
「ポーラテレビ小説 / パンとあこがれ」
「なんでも引きうけ候」 第11話
1970~1974年「東芝 日曜劇場」第685回、第768回、第907回、第917回
1970年「花と竜」
「闘魂」
「おんぶにだっこ」
1971~1973年「火曜日の女シリーズ」
1971~1972年「大岡越前」
1972年「さぼてんとマシュマロ」 第16話
「大いなる旅路」
「キイハンター」 第229話
1973~1976年「水戸黄門」
1973年「パパと呼ばないで」 第36話
「銭形平次」 第390話
「おこれ!男だ」 第21話
「アイフル大作戦」 第36話
「大江戸捜査網」 第117話
1974年「ぶらり信兵衛 道場破り」 第22話
「助け人走る」 第32話
「ご存知遠山の金さん」 第28話
「ライオン奥様劇場・夜蝶の舞い」
1974~1975年「バーディ大作戦」
1976年「子連れ狼 第三部」 第24話
「グッドバイ・ママ」
「夫婦旅日記 さらば浪人」 第25話
などに出演されています。
現在は?
さて、結婚後は、長い間、メディアに姿を見せなかった伊藤さんですが、2007年、「日活OB会」で、久々に公の場に姿を見せておられます。
この機会に、一度、伊藤さんの作品をご覧になってはいかがでしょうか。
(前列左から)沢本忠雄さん、芦川いづみさん、宍戸錠さん、田代みどりさん、浅丘ルリ子さん、松原智恵子さん、山内賢さん、進千賀子さん、(後列左から)斉藤武市さん、川地民夫さん、渡哲也さん、伊藤さん、井上梅次さん、舛田利雄さん、鈴木清順さん。