1972年、21歳の時、細野晴臣さん、鈴木茂さん、松任谷正隆さんと「キャラメル・ママ」として活動を開始すると、その後、「ティン・パン・アレー」と改名し、荒井由実さん、南佳孝さん、いしだあゆみさん、大瀧詠一さん、矢野顕子さん、小坂忠さん、雪村いづみさんらの作品制作に携わった、林立夫（はやし たつお）さん。
そんな林立夫さんは、小学6年生の時に、慶應義塾大学でバンドを組んでいたお兄さんの影響でドラムを始めると、中学2年生の時には、小原礼さんとバンド「ムーヴァーズ」を結成し、音楽活動を始めていたといいます。
今回は、林立夫さんの幼少期（生い立ち）から大学中退までをご紹介します。
林立夫のプロフィール
林立夫さんは、1951年5月21日生まれ、
東京都港区の出身、
学歴は、
青山学院初等部・中等部
⇒青山学院高校
⇒青山学院大学中退
ちなみに、「林立夫」は本名で、愛称は「ミッチ」です。
また、林立夫さんは、1976年、25歳頃から「超越瞑想（TM）」を学び、実践しているそうで、一時はTMの教師を目指していたこともあったそうです。
林立夫は幼い頃は年の離れた兄や姉にかわいがられて育てられていた
林立夫さんは、骨董商を営むお父さんのもと、3人きょうだい（兄と姉が1人ずつ）の末っ子として東京都杉並区で誕生すると、
幼少期は、東京港区青山界隈で育ったそうで、年の離れたお兄さんとお姉さんをはじめ、年上の人たちからかわいがられて育ったそうです。
また、都電に乗って青山学院初等部に通っていたそうです。
林立夫は小学6年生の時に兄の影響でドラムを始めていた
そんな林立夫さんは、小学6年生（12歳）の時に、7歳年上で慶應義塾大学でバンドをやっていたお兄さんの影響でドラムを始めると、
中学2年生の時には、友人の小原礼さんとアマチュアバンド「ムーヴァーズ」を結成し、音楽活動を開始したそうです。
（当時は、エアコンがない時代で、夏は窓を開けっ放しでドラムの練習をしていたそうですが、青山界隈は、民家の少ない、のどかで落ち着いた場所だったことから、苦情が来たことは1度もなかったそうです）
林立夫は中学時代には曲をコピーするため友人にレコードを借りて繰り返し聴いていた
また、林立夫さんは、中学校時代、楽器や機材に優先的にお金を回さなければならず、なかなかレコードまで手が回らなかったことから、
曲をコピーするために友人にレコードを借りていたそうですが、繰り返し繰り返し聴いたことから、1ヶ月ほど経って返す頃には、レコードも歌詞カードもボロボロになっていたといいます。
（歌詞カードはいろいろと修正して返したのだそうです）
ちなみに、当時、林立夫さんにレコードを貸していたという森勉さんは、現在は、武蔵小山駅前でCD&レコードショップを経営されているのですが、その頃の林立夫さんについて、
彼とは小学校から一緒で僕が音楽が好きだったので、よく音楽の話をしました。もう薄い記憶になっていますが、小学校の時、彼の家に遊びに行ったことがあったんですよ。家にドラムセットが置いてあってビックリしました。まだ小学生ですよ（笑）。
ダンスパーティーという名目でライブをやっていたので何度か観に行ったことがありました。なかなか良かったです。林はドラムを叩きながら歌っていたんですが、歌もうまかったんですよ。最近は歌わなくなって残念ですけど（笑）。
小原礼がリードギターで4人組でした。小原礼とはクラスがいっしょになったこはなかったですが。デモテープみたいなものを聴かせてもらったことがあって、その中にオリジナルが収録されていてそれがなかなか良かったんですよ。Beatlesナンバーも斬新なアレンジでやってました。
と、語っています。
林立夫は高校時代には鈴木茂・小原礼と共に「SKYE」を結成
そんな林立夫さんは、高校進学後は、軽音楽部に入部すると、学校がロックをやることを認めていなかったことから、ジャズを中心に演奏していたそうですが、
林立夫さんは、ロックがやりたく、こっそりとロックをやりつつ、ジャズをやっていたそうで、
そんな中、細野晴臣さんらが主催するイベント「PEEP」のオーディションを、「ムーヴァーズ」として受けると、その際、後に一緒に音楽活動をすることになる（この時高校生だった）鈴木茂さんと知り合い、
小原礼さんと3人で「SKYE」を結成し、英国系のロックバンド「ヤードバーズ」や「クリーム」などのコピーを中心に活動したそうです。
（時々練習をして、週末に大学生のパーティーに混ざって演奏するという感じだったそうです）
ただ、やがて、鈴木茂さんが「はっぴいえんど」に誘われ、脱退したことから、「SKYE」は自然消滅したそうです。
林立夫は高校生の時ムッシュかまやつにかわいがられていた
ちなみに、林立夫さんは、高校時代、自身の姉と交際していた相手（後に林立夫さんの義兄）が、当時、六本木で話題だった「六本木野獣会」のメンバーとも付き合いがあり、
（「六本木野獣会」とは、すぎやまこういちさんと田辺靖雄さんを中心に構成されていたティーンエイジャーの遊び人グループのことを言うそうです）
その縁で、ザ・スパイダースのムッシュかまやつさんと知り合ったそうですが、
ムッシュかまやつさんは、青山学院の先輩だったこともあり、「ザ・スパイダース」が出演中のジャズ喫茶「銀座ACB（アシベ）」に顔パスで入れてくれるなど、まだ高校生の林立夫さんを、とてもかわいがってくれたそうです。
林立夫は大学を中退していた
林立夫さんは、1969年、高校を卒業後は、そのまま、エスカレーター式で大学に進学し、引き続き、音楽活動を精力的に続けていたそうですが、
大学はというと、授業に1回出席しただけで中退してしまったそうです。
「【画像】林立夫の若い頃はキャラメルママ！荒井由実や井上陽水ほかプロデュース多数！」に続く
1972年、21歳の時、「小坂忠とフォージョー・ハーフ」を結成し、セッションミュージシャンとしての活動を開始すると、1973年には、細野晴臣さん、鈴木茂さん、松任谷正隆さんとキャラメル・ママ（後の「ティン・パン・アレー」 …
