18歳の時、劇団「民藝」に入団されて以来、70年以上もの間、舞台、テレビドラマ、映画と、数々の作品にに出演されている、奈良岡朋子(ならおか ともこ)さん。今回は、そんな奈良岡さんのデビューからの出演作品を画像を交えてご紹介します。

「奈良岡朋子が朗読劇で岡本健一と40歳差姉弟役!」からの続き

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出演作品(舞台)

それでは、ここで、奈良岡さんのデビューからの主な出演作品をご紹介しましょう。

舞台では、

1948年「女子寮記」
1949年「山脈」
1950年「かもめ」
1954年「煉瓦女工」
1981年「放浪記」

1989年「イルクーツク物語」
1992年「グレイクリスマス」
1998年「根岸庵律女」
2004年「浅草物語」
2005年「ドライビング・ミス・デイジー」


「ドライビング・ミス・デイジー」より。奈良岡さんと仲代達矢さん。

2006年「喜劇の殿さん」
2007年「坐漁荘の人びと」
2009年「神戸北ホテル」
2010年「十二月 下宿屋『四丁目ハウス』」
2011年「カミサマの恋」


「カミサマの恋」より。

2012年「満天の桜」
2013年「黒い雨-八月六日広島にて、矢須子-」
     「八月の鯨」
2014年「バウンティフルへの旅」
2016年「二人だけの芝居」

出演作品(テレビドラマ)

テレビドラマでは、

1957~1993年「東芝日曜劇場」
1957~1960年「ここに人あり」
1958年「春の雪」
1959年「ちゃん」
1960年「相手のない対話」

1961年「集団就職」
1962年「早春」
1963年 NHK大河ドラマ「花の生涯」
1964年「虹の設計」
1965年「初雪」


「虹の設計」より。奈良岡さんと佐田啓二さん。

1966年「記念樹」
1967年「海外短編シリーズ・旅路」
1969年 NHK大河ドラマ「天と地と」
1970年「朱鷺の墓」
1971年「ゼロの焦点」


「ゼロの焦点」より。奈良岡さんと滝沢修さん。

1972年「赤ひげ」
1973年「伊豆の踊り子」
     「祇園花見小路」
1975年 NHK朝の連続テレビ小説「水色の時」
1976年 NHK大河ドラマ「風と雲と虹と」


「祇園花見小路」より。(左から)萩原健一さん、奈良岡さん、八千草薫さん。

1977年「兄弟刑事」
1978年 NHK朝の連続テレビ小説「おていちゃん」
1979年「愛」
1980年「御宿かわせみ」第2話
1982年「死者と栄光への挽歌」


「愛」より。(左から)山岡久乃さん、奈良岡さん、音無美紀子さん、岡本信人さん、和泉雅子さん、小野寺昭さん、おりも政夫さん。

1983年「死者をして語らしめよ!」
1984年「松本清張スペシャル・黒の回廊」
1985年「花のこころ」ナレーション
1986年「松本清張サスペンス 隠花の飾り『遺墨』」
1987年「忠臣蔵・女たち・愛」ナレーション

1988年「忠臣蔵・いのちの刻」
1989年「裸の大将放浪記」第34話
1990年「凪の光景」
1991年「花嫁」
1992年 NHK朝の連続テレビ小説「おんなは度胸」

1994年 NHK朝の連続テレビ小説「春よ、来い」
1999年「はぐれ刑事純情派」
2000年「百年の物語」第1夜
2001~2005年「街の医者・神山治郎シリーズ」
2008年 NHK大河ドラマ「篤姫」ナレーション
2011年 NHK大河ドラマ「江〜姫たちの戦国〜」


「街の医者・神山治郎シリーズ」より。

2012年「金子みすゞ物語〜みんなちがってみんないい〜」
2013年「居酒屋もへじ2〜あなたとわたし〜」
2014年「松本清張ドラマスペシャル・三億円事件」
2015年「被爆70年特集ドラマ・赤レンガ」
2016年「居酒屋もへじ5-母という字-」
2019年「やすらぎの刻〜道」


「被爆70年特集ドラマ・赤レンガ」より。プリシラ・アーンさんと奈良岡さん。


「居酒屋もへじ」より。奈良岡さんと水谷豊さん。

出演作品(映画)

映画では、

1949年「痴人の愛」
1952年「原爆の子」
1953年「混血児」
     「縮図」
     「女の一生」
1954年「どぶ」


「原爆の子」より。宇野重吉さんと奈良岡さん。

1955年「ここに泉あり」
     「狼」
     「由起子」
     「こころ」
     「石合戦」
1956年「病妻物語 あやに愛しき」
     「夜あけ朝あけ」

1958年「夜の鼓」
1959年「荷車の歌」
     「祈るひと」
     「俺は淋しいんだ」
     「世界を賭ける恋」
1961年「豚と軍艦」
     「どじょっこの歌」

1962年「抜き射ち風来坊」
1963年「煙の王様」
     「風の視線」
     「光る海」
1964年「怪談」
     「香華」
     「うず潮」
     「執炎」


「煙の王様」より。(左から)奈良岡さん、殿山泰司さん、浜田光夫さん、十朱幸代さん。

1965年「証人の椅子」
     「星と俺とできめたんだ」
1966年「こころの山脈」
1967年「花と果実」
1968年「花の恋人たち」
     「日本の青春」
1969年「前科 ドス嵐」


「証人の椅子」より。

1970年「どですかでん」
     「地の群れ」
1971年「甦える大地」
1972年「海軍特別年少兵」
1977年「はなれ瞽女おりん」
1980年「父よ母よ!」
     「五番町夕霧楼」


「どですかでん」より。


「地の群れ」より。奈良岡さんと鈴木瑞穂さん。

1981年「連合艦隊」
1985年「夜叉」
1988年「男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日」
1991年「息子」
     「天河伝説殺人事件」
1997~2009年「釣りバカ日誌シリーズ」
1999年「鉄道員」


「夜叉」より。

2001年「ホタル」
2004年「半落ち」
2010年「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」
2014年「まほろ駅前狂騒曲」
2015年「おかあさんの木」
2017年「たたら侍」


「ホタル」より。


「たたら侍」より。

ほか、数多くの作品に出演されています。

「おしん」はナレーションだけでなく最終回に出演していた

ちなみに、奈良岡さんは、1983年、NHK朝の連続テレビ小説「おしん」で、1年間、ナレーションを担当されているのですが、最終回のみ、ドラマにも出演されています。

というのも、脚本家・橋田壽賀子さんの、「最後に画面にも映りましょう」という遊び心からの出演だったそうで、ドラマの登場人物とは関係なく、海辺で犬を連れて登場されているのですが、

ネット上では、奈良岡さんを知らない若い世代の間で、この突然、犬を連れて現れた女性が誰なのか、ちょっとした話題となっていたようです。


「おしん」より。

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「ブルーリボン賞助演女優賞」「紫綬褒章」「勲四等旭日小綬章」など受賞・受章多数

こうして、1948年、劇団「民藝」(当時は、「民衆芸術劇場」)の研究生として、舞台「女子寮記」で俳優デビューされて以来、数多くの作品に出演されてきた奈良岡さんですが、

1965年には、映画「証人の椅子」、1970年には、黒澤明監督作品「どですかでん」「地の群れ」の演技で、「毎日映画コンクール」女優助演賞を受賞、

2001年には、「ホタル」の演技で、「ブルーリボン賞」助演女優賞を受賞されているほか、

1963年「芸術祭賞奨励賞」
1970年「紀伊国屋演劇賞」
1971年「第8回放送批評家賞」(ギャラクシー賞)
1981年「菊田一夫演劇賞」
1992年「紫綬褒章」
2000年「勲四等旭日小綬章」
     「第10回日本映画批評家大賞功労賞」
2005年「芸術祭賞大賞」
2006年「毎日芸術賞」
     「朝日舞台芸術賞」
     「読売演劇大賞」
2007年「優秀女優賞」
2014年「川崎市文化賞」
2016年「芸術栄誉賞」

と、数多くの賞を受賞。

そして、1992年には「紫綬褒章」、2000年には「勲四等旭日小綬章」も受章されています。

「奈良岡朋子の結婚は?子供は?大竹しのぶを養女にしたがっていた?」に続く

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