女優の富司純子さんとの間に、男の子(五代目尾上菊之助さん)と女の子(寺島しのぶさん)が一人づつ誕生している、七代目尾上菊五郎(しちだいめ おのえ きくごろう)さんですが、今回は、五代目尾上菊之助さんとその子供をご紹介します。また、尾上松也さんとの関係もご紹介します。
「尾上菊五郎(7代目)の孫(娘の息子)は初代尾上眞秀!」からの続き
息子(長男)は五代目尾上菊之助
1977年8月1日に誕生した長男の五代目尾上菊之助さんは、1984年、6歳の時、歌舞伎座「絵本牛若丸」の牛若丸役で、六代目尾上丑之助を襲名して初舞台を踏むと、
1996年5月、18歳の時には、「弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)」で「弁天小僧」などの役で五代目尾上菊之助を襲名し、
長男の五代目尾上菊之助さん。
2000年には、歌舞伎座「源氏物語」で紫の上を演じると、光源氏役の七代目市川新之助(現・十三代目市川團十郎)さん、頭中将役の二代目尾上辰之助(現・四代目尾上松緑)さんとともに、「平成の三之助」と呼ばれて人気を博し、新たな歌舞伎ブームを巻き起こしています。
また、2005年7月には、シェイクスピアの戯曲「十二夜」の歌舞伎化を企画し、蜷川幸雄さんに演出を依頼した「NINAGAWA十二夜」、2019年には、宮崎駿さんの長編漫画「風の谷のナウシカ」の歌舞伎化を企画・構想から手掛けた新作歌舞伎、2023年には、ゲーム「ファイナルファンタジーX」の歌舞伎化の企画・演出を自ら手掛けるなど、古典歌舞伎の枠に収まらず、新たな歌舞伎の創造を続けています。
孫(長男の息子)は七代目尾上丑之助と女の子2人
そんな菊之助さんは、2013年、二代目中村吉右衛門さんの四女・波野瓔子(なみの ようこ)さんと結婚すると、同年11月28日には、長男の寺嶋和史(てらじま かずふみ)くんが誕生しており、
和史くんは、2016年5月、2歳5ヶ月の時、歌舞伎座「團菊祭五月大歌舞伎」の「勢獅子音羽花籠(きおいじしおとわのはなかご)」で初お目見えすると、2019年5月には、歌舞伎座「絵本牛若丸」の牛若丸役で初舞台を踏み、七代目尾上丑之助を襲名しています。
孫(長男の息子)の七代目尾上丑之助くん。
(2023年には、お父さんの菊之助さんが企画・構想した新作歌舞伎「ファイナルファンタジーX」にも出演しています)
そして、2015年7月14日には知世ちゃん、2017年9月4日には新(あらた)ちゃんと、二人の娘も誕生しています。
二代目尾上松也は門弟筋で血縁関係はなし
ちなみに、菊五郎さんは、二代目尾上松也さんとは同じ尾上姓ですが、二代目尾上松也さんのお父さんは六代目尾上松助さん、お母さんは元新派女優の河合盛恵さん、祖父は新派名脇役の春本泰男さん、叔父は大谷桂三(初代尾上松也)さんで、血縁関係はありません。
二代目尾上松也さん。
実は、音羽屋は、宗家の「尾上菊五郎家」と、門弟筋の「尾上松緑家」に分かれており、
- 松也さんのお父さんの六代目尾上松助さんは二代目尾上松緑さんの弟子
- 二代目尾上松緑さんは、七代目松本幸四郎さんの三男で、六代目尾上菊五郎さんに弟子入り
という関係です。
そのため、松也さんも、菊五郎さんとは師弟関係にあり、
(松也さんの父・六代目尾上松助さんは、戦後、「尾上菊五郎劇団」を率いていた二代目松緑さんや菊五郎さんを支え続けていたと言われており、松也さんも、お父さんが所属する「菊五郎劇団」で活動しているのですが、お父さんは、2005年、松也さんが20歳の時に他界されています)
松也さんは、師匠である菊五郎さんについて、
役の事を教えていただくことはもちろんですが、僕は自分の出演がない期間でも、菊五郎兄さんの楽屋にお邪魔してお化粧や衣装を着るところを見たり、袖から舞台を見て勉強したり。
あとは、劇団を率いるトップはどうあるべきかを、直接教わるわけではないですけど、こうあるべきだという姿を見せていただいた感じです。
と、語っています。
さて、いかがでしたでしょうか。
七代目尾上菊五郎さんの、
- 年齢は?出身は?身長は?
- 本名は?屋号は?
- 親族は?
- 弟は二代目尾上栄之助(元歌舞伎役者)
- 家系図
- 22歳の時に四代目尾上菊之助を襲名
- 六代目市川新之助、初代尾上辰之助と共に「三之助」と呼ばれ人気を博す
- NHK大河ドラマ「源義経」の義経役に大河ドラマ史上最年少で抜擢されていた
- 女方と立役の二刀流でその地位を確立
- 出演作品(歌舞伎)
- 出演作品(映画)
- 出演作品(テレビドラマ)
- 出演作品(CM)
- 受賞・受章歴
- 妻・富司純子との馴れ初めは?
- 妻・富司純子との結婚は世間を驚かせていた
- 妻・富司純子の父・俊藤浩滋は稼ぎ頭だった娘の結婚に反対していた
- 妻・富司純子の40年ぶりの芸能界復帰が不満だった?
- 妻・富司純子は菊五郎によって性格形成されていた?
- 朝ごはんは、鍋、すき焼き、焼肉、中華など、凄いボリュームだった
- 娘(長女)は女優の寺島しのぶ
- 娘・寺島しのぶは幼少期、菊五郎との思い出がほとんどなかった
- 娘・寺島しのぶは菊五郎との会話が続かず、2人きりになると息苦しさを感じていた
- 孫(娘の息子)は初代尾上眞秀
- 娘・寺島しのぶの息子・尾上眞秀に”梅幸”を継がせると公言
- “梅幸”は本家の長男が受け継ぐことが筋だったことから歌舞伎界は大騒ぎに
- 「尾上眞秀に”梅幸”を継がせる」の意味は?
- 取材会では孫(娘の息子)の初代尾上眞秀の挨拶にメロメロだった
- 息子(長男)は五代目尾上菊之助
- 孫(長男の息子)は七代目尾上丑之助と女の子2人
- 二代目尾上松也は門弟筋で血縁関係はなし
について、まとめてみました。
本来、”梅幸”は、本家の長男が受け継ぐとされている中、娘・寺島しのぶさんの息子・尾上眞秀くんに”梅幸”を継がせると公言し、大きな話題となった菊五郎さんですが、菊五郎さんにとっては、しのぶさんの息子の眞秀くんも、菊之助さんの息子の丑之助くんも、どちらも”かわいい孫”ということなのでしょう。