高校2年生の時、「俳優養成所」に入所すると、以降、60年以上に渡り、ラジオのDJ、テレビの司会、俳優ほか、幅広い分野で活躍した、元祖マルチタレントの、愛川欽也(あいかわ きんや)さん。

今回は、そんな愛川欽也さんの若い頃の活躍や経歴を時系列でまとめてみました。

愛川欽也

「愛川欽也の生い立ちは?小学中学と成績優秀で弁護士になろうと思っていた!」からの続き

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愛川欽也が10代の頃はドラムのアルバイトに夢中になり俳優養成所の授業がおろそかになっていた

高校2年生の時に「俳優養成所」に入所すると設立者の千田是也の思想に大きな影響を受けていた

高校2年生の時、俳優を志し、「俳優養成所」の試験を受けるも、不合格を確信したという愛川欽也さんですが、まさかの合格通知を受け取り、「俳優養成所」の門をくぐると、そこでは、設立者の千田是也さんの思想に大きな影響を受けたといいます。

18歳の時にドラムのアルバイトに夢中になっていた

そんな愛川欽也さんは、高校中退後の18歳の時に、「俳優養成所」に通いながらアルバイトする日々を送っていたそうですが、

そんな中、俳優養成所の友達のクタクタに誘われて、クタクタが所属しているバンドが出演しているダンスホールに演奏を聴きに行った際、たまたまドラマーに欠員が出たことから、ドラムのところに座っているだけでいいからと、バンドに参加するように頼まれると、

これがきっかけで、すっかりドラムに魅了されたそうで、ドラムを叩くことが楽しくて仕方なく、また、ギャラが良かったこともあり、ドラムのアルバイトに夢中になったのだそうです。

18歳の時にドラムのアルバイトに夢中になり「俳優養成所」の授業がおろそかになっていた

ただ、愛川欽也さんは、ドラムのアルバイトに夢中になっている間、「俳優養成所」の授業がおろそかになったそうで、

同僚や後輩の研究生が次々と飛躍を遂げていく中、愛川欽也さんは目立たない存在になっていき、次第に演技への情熱も覚めていったのだそうです。


旧友の意志を継ぎ役者を続けていく決意を新たにしていた

それでも、愛川欽也さんは、その後、お芝居に再起をかけ、「俳優養成所」時代の同期生が創った小さな劇団公演に参加し、中国、四国、九州を巡る公演をスタートさせると、

広島公演では、俳優養成所時代の旧友・クタクタが会いに来てくれたそうですが、実は、クタクタはこの時、入院していて、もう長くないことを告げてきたそうです。

そこで、愛川欽也さんは、次の日、クタクタの病室にお見舞いに行くと、クタクタから「絶対役者を続けろ」と言われたそうで、愛川欽也さんは、親友・クタクタの意志を継ぎ、役者を続けていく決意を新たにしたのだそうです。

(クタクタは、原爆で被爆しており、白血病のため他界されています)

愛川欽也が20代の時は米テレビドラマ「ルート66」で主人公のマーティン・ミルナーの吹き替えで人気を博していた

そんな愛川欽也さんは、当初、俳優としては、なかなか芽が出ず、1960年頃からは、アメリカ映画の吹き替えで、コメディ俳優のジャック・レモンの吹き替えを担当すると、たちまち、評判になり、

1962年、28歳の時には、アメリカのテレビドラマ「ルート66」で主人公のマーティン・ミルナーの吹き替えを担当すると、この番組が大ヒットしたことから、愛川欽也さんも声優として人気を博したのでした。

愛川欽也の30代の頃はラジオ番組「パックインミュージック」のパーソナリティーでブレイク

その後も、愛川欽也さんは、洋画やアニメの吹き替えを担当し、声優業のかたわら、1970年、36歳の時には、ラジオ番組「パックインミュージック」のパーソナリティーを務めると、たちまちブレイクを果たしています。

愛川欽也

愛川欽也の40代の頃は「11PM」「なるほど!ザ・ワールド」で司会者、「トラック野郎」で俳優としてもブレイク

40歳の時に深夜番組「11PM」で司会者としての人気を不動のものにしていた

そんな愛川欽也さんは、1974年、40歳の時には、深夜番組「11PM」の司会を大橋巨泉さんとともに務め、司会者としての人気を不動のものにしています。

「11PM」に出演する愛川欽也とかたせ梨乃
「11PM」に出演する愛川欽也さんとかたせ梨乃さん。

41歳の時に映画「トラック野郎」で俳優としてもブレイク

そして、1975年、41歳の時には、映画「トラック野郎」のやもめのジョナサンこと松下金造役でブレイクを果たし、ようやく念願の俳優業でも認められたのでした。



47歳の時にクイズ番組「なるほど!ザ・ワールド」でトップ司会者としての地位を確立

さらに、愛川欽也さんは、1981年、47歳の時には、クイズ番組「なるほど!ザ・ワールド」で、再び、大ブレイクを果たし、トップ司会者としての地位を確立しています。

愛川欽也は47歳から78歳まで31年間「十津川警部シリーズ」で亀井刑事役を演じていた

また、愛川欽也さんは、1981年(47歳)~2012年(78歳)には、土曜ワイド劇場西村京太郎トラベルミステリー「十津川警部シリーズ」で、主人公の十津川省三のパートナーの亀井刑事役を、実に31年間に渡って演じるなど、長期に渡ってテレビドラマにも出演しています。


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愛川欽也は80歳で肺ガンのため死去

しかし、愛川欽也さんは、2014年12月、80歳の時、体調不良が続いたことから、病院で検査を受けたところ、肺ガンですでに末期状態であることが判明。

手術や放射線治療をすれば、仕事に支障が出るため、どの治療も拒否し、「重粒子線」という治療を受けながら、仕事に穴を開けることなく精力的に活動していたといいます。

(愛川欽也さんは、病気のことは周囲に伏せていました)

そんな中、治療の効果は芳しくなく、2015年年明けから在宅医療に切り替えると、同年4月15日、午前5時、妻のうつみ宮土理さんに見守られ、自宅で静かに息を引き取ったそうです。

お読みいただきありがとうございました

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